『かしのきホテル』 久保 喬/駒宮 録郎
『かしのきホテル』
作 久保 喬
絵 駒宮 録郎
フレーベル館
図書館でゆきちゃんが選んできた絵本。
カラフルなんだけど、背景が白いのと
落ち着いた色合いでなつかしいかんじ。
虫や鳥が丁寧に描かれているんだけど
カラフルな配色なので、グロテスクではなくてむしろキレイ。
どんなお客も区別しないで
ただで鳥や虫たちを泊めてくれる森の「かしのきホテル」。
でも、きれいな鳥や虫たちは
きたない身なりのお客をいやがります。
それが理由で、鳥や虫たちは次々と古いかしのきホテルから
新しくてきれいな他のホテルへ引っ越して行きました。
しかし、嵐がきて他のホテルはだめになってしまい
みんなかしのきホテルに戻ってきました。
どのお客も、このホテルの悪口を言って出て行ったのを忘れたような顔をして。
でも、かしのきホテルは何も言わずにとめてやりました。
寒くなって、他のホテルは葉もなくなり眠ってしまいますが
かしのきホテルは休まずに鳥や虫たちを受け入れてやるのでした。
この絵本の絵がなつかしいカンジがするのは
絵本の内容に沿ってのことなんだと思います。
子どもたちが、どこまでこの絵本のメッセージを理解できるのかはわからないけど
なにかを感じてくれればいいなぁ。
2004.7.5