夜更かしふくろう

毎晩の読み聞かせ。絵本の紹介と、子どものリアクションと、感じたこと

『にじいろのさかな』 マーカス・フィスター  訳 谷川俊太郎

『にじいろのさかな』
作 マーカス・フィスター
訳 谷川俊太郎


青く深い遠くの海に
きらきら輝くうろこを持つきれいな
「にじうお」と呼ばれる魚がいました。

でもその魚は自分の美しさを鼻にかけて
遊びの誘いにもしらんぷり。

ある日、1匹の魚がきらきらうろこをねだった時にも怒って追い払い
他の魚たちからそっぽ向かれるようになってしまうのです。

ひとりぼっちになったにじうおは
おばあさんたこの所へ相談に行きます。

そして自分のきらきら輝くうろこを1枚ずつ他の魚にあげなさいと言われます。
にじうおは、1枚ずつうろこを他の魚達に分け与えてあげ
最後には輝くうろこは1枚になってしまいます。

だけど、みんなと一緒に楽しく遊ぶことができて
にじうおはしあわせです。というお話。

 

絵がとてもきれい!

きらきらうろこは本当にキラキラしてて
こうちゃんが取りたがります。

この前、図書館に小学生(だと思う)の子ども達が
自分が好きな絵本の一場面を絵に描いたものが貼ってあったのですが
にじうおの絵が断然多かったです。
すてきな絵ですよね。

内容は、自分だけよければいいじゃだめだよ
みんなで仲良くしようねと教えてくれているでしょう。

しかし、大人視点で見ると少し気になるところもあります。

うろこをもらえなかった魚が、友達みんなとにじうおを仲間外れにする?
仲間外れにされないために、ものをあげる?

子どもがお友達との関係のなかで学んでいくことなので
影響とかは気にならないんですが
ちょっと読んでてひっかかります。


でも、この絵本の美しさは一読の価値ありです!

 

 

2004.7.2