夜更かしふくろう

毎晩の読み聞かせ。絵本の紹介と、子どものリアクションと、感じたこと

『きつねのテスト』 小沢 正/ 片山 健

『きつねのテスト』

小沢 正/ 片山 健

 

 

ゆきちゃんが自分で図書館で選んだ本のはずなんですが

読む前に中をパラッとめくってみて

「絵が怖い・・・」

とビビってました。

そこをまあまあとなだめて読むことにしました。

 

ある日、のぶこは

「きつねのテスト ごじゆうに おはいりください」

と書いてある変な看板を目にして

中を覗きこんでみました。


のぶこは、中にいたきつねに言われるまま

テストを受けることになってしましました。


テストはどちらかを選ぶというもので

選んだ方によって猫の姿に変ったり

粘土のおだんごがダルマになったりするおもしろいものでした。


全問正解するとかばの女の子になれるというのですが。。。

 

 

粘土が作ったおだんごが

手足を生やしたダルマに変わって

トコトコと歩き出したりする(私はここが一番好き)

変なテストをのぶこが淡々とこなしていくのが面白い。


結構怖い思いとかもするのに

最後にのぶこは

「よし。明日もう一度あのきつねのところへいってみよう」

とか考えていて

子どもって夢と現実の間を飄々と行ったり来たりしているものなのかも。


絵はゆきちゃんが怖がったように

カワイイとはかけ離れているけど

この不思議なお話にはぴったりでした。

 

2004.6.23